事業内容

鼠族:害虫駆除作業

こちらではゴキブリ・ハエ・蚊の予防方法と生態など説明しております。

ゴキブリ ハエ

ゴキブリの予防法

食べ物、生ゴミなどゴキブリのエサとなるものはそれぞれきちんとフタ付の容器にかたします。
また、使った食器や調理器具は洗って水を切りしまっておきましょう。
ゴキブリ予防は清潔さを保つ事が重要です。
食器棚や流し台の下排水溝なども掃除してきれいにしておきましょう。
ゴキブリは水の無い所では生きて行けません。
キッチン周りなど水を使う場所は布巾などで拭き、なるべく乾燥させておきましょう。
ゴキブリトラップを定期的に設置しておけばゴキブリの発生状況が把握できますのでいざという時に迅速に対応が出来ます。

ゴキブリの駆除法

飲食店等で問題になるのはチャバネゴキブリがほとんどです。
最近ではベイト剤等を使い、巣ごと全滅させる方法が主流になっています。
処理要領は5m2(約3畳)に1~3箇所を目処に物陰や壁沿いに処置します。
ベイト剤で処理する前と処理した後に同じ場所に調査用のゴキブリトラップを仕掛けておき捕獲されたゴキブリの数を比較すれば駆除率も計算できるので管理もしやすくなります。
ベイト剤の持続効果は環境により違いますがおおよそ2~3ヶ月を目安に再施工をしてください。

◆ゴキブリの生態

約三億年前から生息するゴキブリは昆虫網、網翅目(ゴキブリ目)に属する昆虫です。
もともと熱帯性なのでジャングルなどに数多く生息します。
日本に生息し家の中に侵入、生息するのは数種類で代表的なものはクロゴキブリ、チャバネゴキブリ、ワモンゴキブリです。気温約20度を超えると活発に動きます。
クロゴキブリは黒褐色で光沢のある羽を持つゴキブリです。
チャバネゴキブリやワモンゴキブリは屋内種ではありますが一般住居より、飲食店やビル地下街また下水処理場、ゴミ処理場などに多く見られる種類です。
ゴキブリの卵は卵鞘と言うがま口のような形をした硬い袋の中にあります。
これで孵化まで守られます。
孵化した幼虫は羽は無いものの成虫と同じような形をし脱皮を繰り返して成虫になります。
(脱皮回数 チャバネゴキブリ6回・クロゴキブリ、ワモンゴキブリ7~12回)

◆ゴキブリの一生

チャバネゴキブリ・・・卵期間が約20日、幼虫期間1~3ヶ月、成虫期間が3~5ヶ月。
クロゴキブリやワモンゴキブリのような大型種・・・卵期間1ヶ月、幼虫期間数ヶ月~1年、成虫期間数ヶ月~1年程度です。
この間に雌は卵が10~40個程入った卵鞘を10個ほどうみます。
雑食性なので何でも食べますが特にパンやバナナ、タマネギ、油等が好物のようです。
夜行性で暗く狭い隙間を好みます。またゴキブリは水を飲まないと死んでしまうので水まわりに多く、暖かい所に好んで生息します。 住居や飲食店では冷蔵庫の裏やキッチンのレンジまわりなど、テレビや配電盤の中にも生息します。
活動時期は春先からで夏に活発になり秋口が繁殖時期になります。 ゴキブリは集団生活をする習性があるので1匹見つけたら付近に最低20~40匹は隠れていると思ってください。(200匹~500匹いるとの説もあります。)

ハエの予防法

ハエの発生源は数多くあり発生を防ぐのはなかなか難しいものです。一般家庭でできる事と言えば生ゴミをためず早めに処分し、またゴミ箱やゴミ袋はきちんと封をしておく事が大切です。

ハエ駆除法

ハエ駆除は幼虫の内に駆除する事が効果的です。しかし現状を考えるとハエの発生源は埋立地、ゴミ処理場や畜舎などが多く一般家庭から発生する事はあまりありません。ゴミ処理場や埋立地、また畜産農家さんはピレスロイド様殺虫剤レナトップ乳剤などを散布したりスミラブ発泡錠(脱皮阻害剤)を使ってハエ駆除を行っていますがそれでも100%駆除出来ている訳ではありません。
どこから発生しているのか良く分からないとか公共の場所から発生していると言った場合はお住まいの市町村で衛生や環境を担当している部署を調べ対応を相談するのもひとつの手です。自分で何とかしようとすればハエを侵入させないように窓を開け放たず網戸を閉めておくことや庭やベランダのゴミや水たまりをきれいにしておく事位しかないでしょう。
イエバエのような紐にぶら下がる習性を持つハエもいますので昔ながらのハエトリ紙も案外有効です。

ハエの被害

ハエは食べ物や排泄物、ゴミを選ばずに止まり、O-157等の病原菌や皮膚や目の疾患の原因となる病原体を運びます。
主に堆肥から発生するサシバエは牛や人から吸血します。飲食店や食品工場では飲食物(商品)への混入も大きな問題です。

ハエの生態

ハエと一概に言っても日本国内だけで数千種類も生息しています。ただ、衛生害虫として特に重要な種類は数十種類になります。
発生場所は種類によって異なりますが病原菌を媒介する事に変わりはありません。
ハエ(イエバエ)の一生は卵で1日、幼虫で1週間、蛹4~5日、成虫になると20日(オス)、1~2ヶ月(メス)程度です。
成虫の生息場所も種類によって異なります。屋内に入ってくる種類は天井で休む種類が多いですがイエバエなど種類によっては天井からぶら下がった紐に良く止まります。移動距離は通常は半径400m程度ですが埋立地などで大発生し過密状態になると数km~20kmにも及びます。また、発生時期は5~6月と9~10月にピークがあります。
(北海道は7、8月がピーク・センチニクバエも全国的に7、8月がピーク)イエバエ等は冬場、幼虫、蛹、成虫いずれも生存可能です。

主な発生源・・ゴミ箱、埋立地、ゴミ処理場、堆肥、畜舎、便池、漬物桶、腐熟した果物・野菜、動物の死体など
主な種類・・(屋内性)イエバエ、ヒメイエバエ、オオイエバエなど (屋外性)クロバエ類、キンバエ類、ニクバエ類など

蚊の駆除方法

●アカイエカ
中型で赤褐色。日本全土に生息し夜間吸血する 側溝 汚水槽 防火用水など汚い水 梅雨~9月頃 汚水槽や防火用水槽等に幼虫駆除用の粒剤などを散布する。

●チカイエカ
見た目はアカイエカに似ている。冬季も活動する。 ビルの排水槽など地下の水域 1年中 排水槽等に成長阻害剤の水性乳剤や粒剤などを散布する。

●コガタアカイエカ
アカイエカより小型で暗褐色。脚の関節部分に白帯がある。 水田、池、沼 夏期 発生場所の管理者と相談し幼虫駆除対策を行う。

●ヒトスジシマカ
小型で黒い。体中央に白い縦線がある。かゆみが強い 墓地、竹やぶ等の小さな水溜り 夏期 墓地や竹やぶに生息しその場からほとんど離れません。発生場所が場所だけに駆除は難しいので墓地や竹やぶに入る際に虫除けスプレーを使用する事をお勧めします。竹やぶ等に生息する蚊の成虫駆除に薬剤を散布する場合は安全性の高い水性乳剤を散布します。

●シナハマダラカ
羽に白と黒のマダラ模様を持つ。農村に多く牛や馬など大動物から良く吸血する 畜鶏舎内、湿地、水田、池、沼 4月~11月 畜鶏舎内や水田などは管理者と相談し発生源対策をします。自分の所有地であれば発生源に粒剤等を散布する。

●オオクロヤブカ
本州以南の農村に多く大動物から良く吸血する。日本の蚊で一番大きい。 有機質の多い汚い水からはっせいする。肥料溜まり畜舎の汚水槽等 春~秋 発生源に幼虫駆除用の粒剤や成長阻害剤等を散布する。

蚊の被害
昔から伝染病を媒介することは知られていますが最近はそれらの伝染病自体がほとんど発生しないのでもっぱら刺された後のかゆみや寝ている時の耳元で鳴る羽の音が嫌な事位でしょう。
しかし、現在も犬のフィラリア症に大きな影響を与えていますし、今のところは国内での発症例は無いものの近い将来日本に上陸すると言われているウェストナイルウィルスの媒介者として猛威を振るっています。

蚊の生態

国内にはおよそ100種類の蚊が生息しています。
その中で吸血性の主な蚊は10数種類でアカイエカ、コガタアカイエカ、チカイエカ、ヒトスジシマカ、シナハマダラカ、オオクロヤブカ等が挙げられます。
発生源はもちろん水のあるところですが種類により沼や田んぼ等の大水域から発生するものや小さな水たまりから発生するもの、ドブ川や汚水槽から発生する種類もあります。
成虫の生息場所は幼虫とあまり変わりませんので成虫が飛んでいる近所に発生源がある事が多いようです。ただし、コガタアカイエカやシナハマダラカのような大水域から発生する蚊は1km程度離れたところまで飛ぶ事もあるので必ずしも発生源が近所とは限りません。
蚊の一生・・種類や季節により変わりますが一般的には卵2~3日、幼虫(ボウフラ)7~10日、蛹3日、成虫1~2ヶ月程度です。
成虫の発生時期・・・梅雨前位から10~11月位迄ですが天候により伸び縮みします。
最近は下水道や生活排水路から発生する蚊も多くそれらの水温が1年中暖かいため年中成虫が飛んでいる所もあるようです。
ご存知の人も多いと思いますが吸血する蚊はメスだけで産卵の為に吸血します。
吸血する時間帯や場所も種類により異なりヒトスジシマカやセスジヤブカ等は昼間吸血しその他の多くは夕方から夜間にかけ吸血活動が盛んになり人間や動物が出す二酸化炭素やにおい等に誘引され近づいてきます。
普段の生息場所は屋外の草むらの中が多いので昼間、家の中で蚊を探してもほとんど発見できません。

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